開催日時:2020年2月16日(日)
午後20時45分〜 仮配信
午後21時00分〜 本配信
なお配信時間は90分を予定しております.
*ツイキャス配信はこちらから.
花粉症の目薬は医療用医薬品のほうがよく効くのでしょうか?
【仮想症例シナリオ】
あなたは,とある街のドラッグストアの薬剤師さんです.
冬らしからぬ暖かな気温で,今年は例年よりも風邪やインフルエンザの患者さんが少ないなと感じる今日このごろ.
いつも通りの業務をこなしつつ,そろそろ花粉症がまた流行し始めるかなと思い,OTC医薬品の在庫を増やそうと考えていた矢先, いつも当薬局を利用されており, つい先日も花粉症のOTC医薬品を販売したばかりの40代の男性の方からあなた宛に電話がかかってきました.
「今年はどうも鼻炎だけじゃなくて目の痒みもひどくて困っちゃってね,でも正直病院には行きたくないから,目薬もここで欲しいなと思っているんです.ただ目薬っていっぱい種類があるじゃないですか?どれがいいか自分はさっぱりわからないから,今度の土曜日の朝までにどれがいいか選んでおいて欲しいんです.もし良い薬がないなら,諦めてすぐに病院に行きます.それじゃ,よろしく!」
患者情報
・特に基礎疾患・既往歴のない働き盛りの40代男性(既婚,子持ち)
・いつも日用品の買い物で当薬局をよく利用される
・病院嫌いで,風邪症状などの治療薬選びでたびたび相談に来てくださる
『花粉症用の点眼薬と言ったら思いつくのはオロパタジンとかエピナスチンだけれど,あれは医療用だから無理だよな…,OTC医薬品で同じくらい効果のあるものってなんだろう…?』と一人呟きながら,根拠となる論文がないか探してみたところ,ちょうど疑問に合致する報告を見つけることができたので,その場でさっそく読んでみることにしました.
【 お題論文 】
Patel D, Sarala N, Datti NP.
Topical Olopatadine Hydrochloride versus Ketotifen Fumarate for Allergic Conjunctivitis.
J Ophthalmic Vis Res. 2018;13(2):119–123.
PMID: 29719638
【使用するワークシート】
ランダム化比較試験 (15915 ダウンロード )
クリックするとダウンロードできます
薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)
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