開催日時:2025 年 4 月 13 日 (日)
午後 20 時 45 分〜 仮配信
午後 21 時 00 分〜 本配信
なお配信時間は 60 分を予定しております.
ダパグリフロジンで糖尿病が治るの?!!!
【お題論文】
Liu Y, Chen Y, Ma J, et al.
Dapagliflozin plus calorie restriction for remission of type 2 diabetes: multicentre, double blind, randomised, placebo controlled trial.
BMJ. 2025;388:e081820.
PMID: 39843169
令和7年度第1回目の薬剤師のジャーナルクラブです(JJCLIP).
今年度最初の配信となります.
今回のJJCLIPでは,
ダパグリフロジンとカロリー制限による2型糖尿病寛解に関する最新のRCT(ランダム化比較試験)を取り扱います.
本研究は、過体重または肥満の早期2型糖尿病患者において、SGLT-2阻害薬であるダパグリフロジンとカロリー制限の併用療法が、カロリー制限単独療法と比較して、糖尿病の寛解率に有意な差をもたらすかどうかを検証しております.
本研究のポイント
対象(P): 20~70歳のBMI > 25、糖尿病罹患期間が6年未満の2型糖尿病患者328名
介入(E): ダパグリフロジン10mg/日とカロリー制限(500~750 kcal/日のエネルギー不足)を12ヶ月間実施
対照(C): プラセボとカロリー制限(介入群と同様)を12ヶ月間実施
主要評価項目(O): 12ヶ月後の糖尿病寛解率(血糖降下薬なしでHbA1c < 6.5%かつ空腹時血糖 < 126 mg/dLが2ヶ月以上持続)
結果
ダパグリフロジン併用群では44%(73/165例),プラセボ群では28%(46/163例)が糖尿病寛解を達成しダパグリフロジン併用群で有意に寛解率が高かった.
(リスク比 1.56, 95% CI 1.17 to 2.09; P=0.002)
抄読会では,本研究結果の吟味に加えて以下の点について議論を深めたいと考えております.
・本研究の結果が、早期2型糖尿病患者の臨床診療に与える影響と、具体的な治療戦略への応用について
・他の糖尿病寛解を目指す介入研究(DiRECT試験など)との比較検討
・研究の限界点(対象患者の特性、寛解の定義、追跡期間など)
糖尿病診療に携わる医療従事者の方々にとって,
最新のエビデンスを共有し,臨床応用について考える貴重な機会となることと存じます.
配信中のコメントも随時大募集いたします.
皆さま奮って,けれどもどうぞお気軽にご参加ください.
薬剤師のジャーナルクラブ(Japanese Journal Club for Clinical Pharmacists:JJCLIP)とは, 当法人が運営する,EBMを実践するための学びの場を提供するSNSコミュニティです.
設立当初は薬剤師向けを意識した勉強会でしたが,現在は他職種,および一般の方々にも楽しく視聴できるよう配慮をしております.